新築ホームインスペクションのメリット・デメリット｜注文住宅で安心を手に入れる方法

安心できる家づくりのために、ホームインスペクションを効果的に活用しましょう。

新築ホームインスペクションには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。

本記事では、注文住宅でホームインスペクションが必要な理由や導入する際のメリット・デメリットを具体的に解説します。

この記事の監修者

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ホームインスペクションとは何か？

まず始めに、ホームインスペクションの基本的な概要を紹介します。

ひとつずつ見ていきましょう。

ホームインスペクションは第三者の専門家が診断する

ホームインスペクションとは、住宅の構造や設備を第三者の専門家が診断するサービスです。

新築住宅でも、施工ミスや見えない部分の不備を早期に発見する役割を果たします。

特に注文住宅の場合、設計図通りの品質が保たれているか確認するための重要な工程となります。

家族の安心を確保するための第一歩です。

検査範囲は多岐にわたっている

検査範囲は多岐にわたっています。以下は一般的な検査範囲です。

ホームインスペクターが目視や専門用具を使って確認し、報告書に結果をまとめます。

検査は施工段階に合わせて行われることが一般的で、問題があれば即座に指摘できる点が利点です。

発見が難しい新築住宅の施工ミスや不備をみつける

新築住宅では「完成直後だから安心」と考えがちですが、実際には施工ミスや不備がゼロではありません。

特に、基礎や構造、断熱材や防水の不備など、完成後には発見が難しくなっています。

新築でもホームインスペクションは重要で、施主が家の状態を把握する手段として役立ちます。

新築住宅でホームインスペクションが必要な3つの理由

新築だからこそ、ホームインスペクションで工事中の検査が必要です。

順番に解説します。

基礎部分の施工ミスを事前に発見できる

新築住宅は「全てが完璧」と思われがちですが、実際には施工現場でのミスの発生も珍しくありません。

以下は、新築で発覚する施工ミスの事例です。

これらのミスは外から見ただけでは気づかず、後々大きな問題に発展する可能性があります。

ホームインスペクションおこなえば、こうした問題を引き渡し前に発見し、未然に解決できます。

第三者による中立的な視点でチェックできる

施工会社は自社基準で品質管理を行いますが、ホームインスペクションは第三者の中立的な視点で住宅の状態を確認します。

施主が直接確認できない部分までチェックし、客観的な評価を提供します。

ホームインスペクターは専門的かつ冷静で客観的な指摘を行います。

特に、施工会社の施工基準を補完する形で診断をするため、施主の安心感が増します。

完成後の修繕リスクを軽減する

ホームインスペクションは、施工段階で問題を発見し、無償修理の対象となる引き渡し前に是正を求めることが可能です。

万が一、住宅完成後に欠陥が発見されると、修繕費がかさむだけでなく、家族の生活に支障をきたすことがあります。

特に基礎部分や構造体の欠陥は修正が困難です。

工事内容によっては、高額な費用が発生します。

そのため、ホームインスペクションの費用はかかるものの、結果的に、長期的なコストを大幅に抑えられます。

ホームインスペクションの3つのメリット

新築住宅でもホームインスペクションは必要です。以下は新築でホームインスペクションをする3つのメリットです。

ひとつずつ見ていきましょう。

住宅内部の不備を早期に発見できる

住宅の基礎や構造、断熱材など、完成後には確認が難しい箇所でも、工事中のホームインスペクションならチェック可能です。

たとえば、断熱材の不足が放置されると、冷暖房効率が悪化し、エネルギーコストが増大します。

また、構造に必要な金物が不足していれば強度不足の原因となります。

こうした問題を早期に発見できるのが、ホームインスペクションの大きなメリットです。

新居での生活を安心してスタートできる

ホームインスペクションによるチェックで、不備の発見だけでなく、見えない不安が解消され、新居での生活を安心してスタートできるでしょう。

専門家によるチェックで、これから住む家が問題ないと証明されれば、家族にとって安心感が大きくなります。

また、引き渡し後のトラブルを最小限に抑えられるため、修理費用や時間的な負担も軽減されます。

ホームインスペクションは、安心して新生活を迎えるための重要な投資と言えるでしょう。

住宅の資産価値を高める

ホームインスペクションの検査結果は、住宅の資産価値を守るうえでも有益です。

ホームインスペクションによって不備の確認を行っている家は、将来売却する際にも高く評価され、買い手からの信頼を得やすくなります。

また、検査記録を残しておけば、住宅が適切に維持されている証明となり、資産価値が維持されやすくなります。

短期的な安心だけでなく、長期的な資産価値維持のメリットも得られるのが魅力です。

ホームインスペクションの3つのデメリット

新築でホームインスペクションをするとメリットも多くありますが、デメリットも理解しておきましょう。

順番に紹介します。

ホームインスペクションの費用が負担に感じる

新築でのホームインスペクションの実施には、相場で30~40万円の費用がかかります。

この初期費用を高いと感じる施主も少なくありません。

特に、注文住宅の建築では他の費用も多いため、追加的なコストに感じる場合があります。

ただし、この費用が後々の修繕費用を大幅に削減する可能性があり、長期的にみれば賢明な投資ともいえるでしょう。

検査実施によるスケジュール調整が難しい

ホームインスペクションを実施するためには、施工会社とのスケジュール調整が必要です。

繁忙期には検査日程を調整するのが難しくなる場合があります。

また指摘内容によっては是正工事に時間がかかり、工程が延びる可能性もあります。

施主として、事前に余裕を持ったスケジュール管理が重要です。

施工会社との関係が悪化する可能性がある

一部の施工会社は、第三者によるホームインスペクションを「自社施工への不信」と捉える場合があります。

このため、検査の実施を巡って業者との関係がぎくしゃくする可能性も否定できません。

ただし、丁寧な説明や業者側の意見を尊重することで、関係を良好に保ちながら検査を実施することは十分可能です。

検討する際の見極めポイント

ホームインスペクションをどうすれば良いのか悩んでしまう人に向けて、検討する際の見極めポイントを解説します。

ひとつずつ見ていきましょう。

長期的な視点で費用対効果を検討する

家族と長く暮らす家のため、長期的な視点での費用対効果を考えておきましょう。

ホームインスペクションは、短期的には費用がかかる投資ですが、将来の修繕費用を削減できる点で大きなメリットがあります。

たとえば、新築工事中のホームインスペクションでかかる数十万円の検査費用が、将来的にかかるかもしれなかった数十〜数百万円の修繕費を防ぐ可能性があります。

長期的な視点で費用対効果を考えることで、デメリットに感じていたコストが納得のいくものになるはずです。

時間の負担を最小化するスケジューリングをする

デメリットとして挙げられる検査時間の負担も、事前に日程調整を行えば施工会社に負担の少ないタイミングで行う事ができ、検査時間の軽減につながります。

また、ホームインスペクションを行うタイミングを事前に共有しておくことで、施工会社側の不満やスケジュール調整問題を回避できるでしょう。

メリットがデメリットを上回る根拠を確認する

ホームインスペクションの最大のメリットは、安心感と住宅品質の向上です。

デメリットとして費用や時間が挙げられますが、修繕費やトラブルによるストレスを防げると考えれば、メリットがデメリットを上回ります。

こうしたバランスを理解したうえで導入を決めることが、後悔しない選択に繋がります。

ホームインスペクションを効果的に活用する方法

ホームインスペクションの効果を活かすための方法を紹介します。

順番に見ていきましょう。

信頼できるホームインスペクターを選ぶ

ホームインスペクションを最大限活用するには、信頼できるホームインスペクター選びが重要です。

ホームインスペクターを選ぶ際は、下記を参考にすると適切な選択ができるでしょう。

また、施主の質問に丁寧に答えてくれるコミュニケーション能力の高いホームインスペクターは、安心感を与えてくれます。

検査結果をもとに施工会社と建設的に話し合う

検査で問題が発見された場合、検査結果をもとに冷静かつ具体的に是正依頼をしましょう。

検査結果は詳細な報告書として提供されるため、それを是正するためには施工会社との話し合いが不可欠です。

施工会社が納得できるよう、問題点の写真や指摘箇所の説明を活用するとスムーズに進みます。

お互いの立場を尊重する姿勢が重要です。

住宅品質を維持するための定期的な検査を計画する

ホームインスペクションは新築時だけでなく、長期的な住宅の品質維持にも役立ちます。

たとえば、10年目や20年目の節目に再度検査を行うことで、老朽化や劣化の早期発見が可能です。

定期的な検査を計画に組み込むことで、家族の安心と住宅の資産価値を長期的に守ることができます。

ホームインスペクションで安心できる住宅を手に入れよう

新築ホームインスペクションには、安心感や住宅の資産価値向上といった大きなメリットがあります。

一方、費用や時間の負担といったデメリットも存在します。

しかし、長期的な視点で見ると、これらのデメリットは十分に克服可能です。

信頼できるホームインスペクターを選び、検査結果を活用して、家族の安心と住宅品質を確保する第一歩を踏み出しましょう。

ホームインスペクションや家づくりに関して、無料相談を受け付けています。

まずはお気軽にお問合せください。

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