新築住宅の施主検査で気をつけるべきポイントは?トラブルが不安です
よくあるトラブルと対処法を具体的に紹介します!
新築施主検査は、施主が建物の施工状態を確認し、引き渡し前や入居前に必要な補修工事を求められる大切な検査です。
この記事では、新築施主検査で起こるトラブル例や、施主検査の方法や不備を発見したときの対処法を具体的に解説します。
この記事を読むとわかること
- 施主がおこなう施主検査についての概要
- 施主検査でみつかるトラブル事例
- 施主検査と併用するとよいホームインスペクション
この記事の監修者
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施主検査は施主がおこなう検査
まずは、施主がおこなう施主検査について紹介します。
順番に見ていきましょう。
施主検査は完成時に施主がチェック
施主検査は新築住宅の完成時に、施主が実際の建物を確認する場です。
不備があれば修正がおこなわれるため、後悔しないためにも詳細にチェックをしましょう。
施主検査で確認すること
- 施工事業者が契約通りに工事をおこなったか
- 図面や仕様書どおりに仕上がっているか
施主検査は、家の品質や安全性を確認する最後のチャンスです。
特に見た目だけでなく、設備の動作や細かな仕上がりまでの確認が重要です。
主なチェック内容は内装や外装の仕上げ
施主検査では、内装や外装の仕上げを中心に、チェックします。
以下は、主なチェックポイントです。
施主検査でチェックすべき具体的な項目
- 床材や壁材に傷や汚れがないか
- クロスの継ぎ目が正確に貼られているか
- 扉や窓の開閉がスムーズか
- 設備(エアコン、給湯器、照明)の動作に問題がないか
さらに、収納内部や天井裏などの見えにくい部分も含め、隅々まで確認する姿勢が大切です。
見落としがちなポイント
施主検査で見落としがちなポイントは意外と多く存在します。
施主検査で見落としがちなポイント
- コンセントの位置や数が図面どおりになっていない
- 収納スペースの塗装や仕上がりの雑さ
- 床下換気口の塞がれ
忙しい中で検査を行うと、細部を見逃しやすくなります。
事前にチェックリストを用意し、気になる部分を事前にメモしておき、抜け漏れがないように対策しておきましょう。
施主検査は“最後の砦”。徹底的にチェックしましょう!
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トラブル1: 図面と施工内容の相違
新築の建築では、図面と施工内容が異なることがあります。
ひとつずつ見ていきましょう。
図面とのズレが起こる原因
図面と施工内容にズレが生じるケースがあります。
図面と施工内容にズレが生じる主な原因
- 施工現場での伝達ミス
- 工事中の変更に対する記録不足
特に、住宅の建設工程では、多くの事業者や作業員が関わるため、設計図の細部が正確に共有されないことがあります。
また、現場での即興的な判断や工法変更が発生し、それが施主に伝えられず、完成時に「図面と違う」となるケースも少なくありません。
よくある施工内容の相違例
図面と施工が異なる例を紹介します。
図面と施工内容が異なる例
- コンセントの位置や数が変更されている
- 収納スペースが小さくなっている
- 窓の高さやサイズが図面どおりでない
- ドアの開き方や、外壁の色が施主の指定と異なる
これらの相違は、完成後に発覚すると修正が難しい場合があるため、事前に建築中の現場を見学しておくと防ぎやすくなります。
図面と異なる場合の対処法
図面と施工内容が異なる場合、まず施工事業者に具体的な説明を求めましょう。
単なるミスであれば修正が可能です。
設計上の理由や現場の制約による変更の場合は、代替案や補償の検討が必要です。
なお、第三者検査を導入している場合、専門家の意見を参考にすることで、適切な対応策が見つかりやすくなります。
図面のズレは大問題。早めの現場確認が鍵です!
トラブル2: 仕上げの施工ミス
新築住宅では、完成後の仕上げの不具合が多く見つかります。
具体例とともに見ていきましょう。
新築住宅での指摘の多くは仕上げの不具合
新築住宅では、仕上げの不具合が最も指摘されるポイントです。
仕上げの不具合の指摘事例
- クロスの剥がれや継ぎ目の乱れ
- 床材の浮きやキズ
- 塗装ムラ
- ドアや窓の開閉動作の悪さ
仕上げの不具合の問題は、引き渡し前に修正が可能なことが多いので、施主検査の際にしっかり確認しましょう。
施工ミスを防ぐチェックリスト
施工ミスを防ぐために、事前にチェックリストを作成しておきましょう。
たとえば、各部屋の床や壁に傷がないか、設備が正しく取り付けられているか、ドアや窓がきちんと閉まるかなどをリスト化します。
さらに、設備の動作確認(給湯器やエアコンの稼働)や、換気口などが正常に機能しているかを確認することで、施工ミスを最小限に抑えられます。
仕上げの確認は大事。リストを活用してチェックしましょう!
仕上げの不具合を発見したら指摘して是正依頼
施主検査で不具合やミスを見つけた場合、まず施工業者に連絡し、是正対応を求めます。
この際、写真を撮影して証拠を残すとスムーズです。
施工業者から手直し予定日の説明を受け、是正後の確認を実施します。
トラブルを未然に防ぐためにも、是正内容が完了するまで書類への最終サインを控えましょう。
トラブル3: 設備の不具合
設備の不具合とは、蛇口から水が出るか、配線ミスはないか、など多岐にわたります。
順番に紹介します。
設備不具合で多いトラブル例
新築住宅では、設備に関するトラブルが意外に多く発生します。
設備不具合の例
- キッチンや洗面台から漏水がある。
- エアコンや換気扇が正常に動作しない
- 給湯器が設置されていない
- 配線ミスで照明がつかない
仕上げの不具合に関する問題は、検査時に動作確認や設置状態をしっかり確認することで防げます。
気づかず引き渡し後に発覚すると修理が難しくなることがあります。
検査時に必要な確認方法
設備の不具合を防ぐには、施主検査時に動作確認をおこないます。
設備の不具合を見抜くためのチェック例
- エアコンを実際に稼働させて冷暖房の効き目を確かめる
- キッチンやバスルームの蛇口をひねり、水やお湯が正常に流れるかを確認する
- 換気扇や照明器具をスイッチで動かす
取り付け不具合の解決方法
設備の不具合や取り付けミスが見つかった場合は、迅速に施工業者へ連絡し、是正を依頼します。
この際、問題箇所を写真に記録し、具体的に伝える事でスムーズに対応が進みます。
また、契約書に記載されている保証内容も必ず確認しましょう。
こうした対応を怠らず進めることで、引き渡し後のトラブルを回避できます。
設備の動作確認は必須!実際に使ってチェックしてくださいね!
施主がトラブルを防ぐための3つの心構え
施主が施主検査をする際に、住宅会社とのトラブルを防ぐための心構えを解説します。
順番に見ていきましょう。
事前準備でトラブルを回避する
施主検査を成功させるには、事前準備が欠かせません。
事前準備の3ステップ
- 図面や仕様書を確認し、設計段階での要望が正確に反映されているかを把握する
- 専門家に相談して施主検査の具体的なチェックポイントを学ぶ
- 過去に起きたトラブル事例を参考にしながら、家族で確認すべき箇所をリストアップする
このように計画的に準備を進めることで、施主検査当日の抜け漏れを防ぎやすくなります。
事前に作成したチェックリストを活用する
施主検査では、事前に用意したチェックリストを活用することで確認作業を効率化できます。
リストには、「内装の傷や汚れ」「扉や窓の開閉確認」「水回りの動作」「設備の動作確認」などを盛り込みます。
また、リストの内容は住宅の構造や仕様によって異なるため、個別の事情に応じたカスタマイズが必要です。
リストがあれば検査中の混乱を避けられ、見落としを最小限に抑えられます。
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住宅会社とのコミュニケーションは欠かさない
住宅会社との良好なコミュニケーションは、トラブルを未然に防ぐ鍵となります。
施主検査の前には、住宅会社に検査日程や重点確認箇所を伝え、双方で共通認識を持つことが大切です。
また、不具合が見つかった場合には感情的にならず、冷静かつ具体的に指摘することで、円滑に是正対応を進められます。
こうした協力的な姿勢が、理想的な住まいの実現につながります。
準備とコミュニケーションが成功の鍵!しっかり備えましょう!
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ホームインスペクションは住宅のプロがする第三者検査
施主検査だけでなく、家の専門家によるホームインスペクションで第三者検査を活用すると、より安心した家づくりが可能です。
順番に見ていきましょう。
ホームインスペクションは住宅の専門家が検査する
第三者検査(ホームインスペクション)は、施主の代わりに住宅の品質を専門家がチェックするサービスです。
建築士や施工管理技師の住宅の専門家が、基礎や構造など多岐にわたる箇所を精密に検査します。
特に、施主自身では確認が難しい断熱材の施工状況や基礎部分の状態、防水シートの設置状況などを客観的に診断してもらえるため、家づくり全体の品質を高める効果があります。
第三者検査は費用対効果が高い
第三者検査であるホームインスペクションは、費用対効果が高い投資です。
第三者検査を依頼する場合、費用は検査回数や内容により異なります。
施工ミスや不具合を未然に防ぐことで、将来的な修繕費を大幅に削減できるため、結果的にコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。
特に高額な新築住宅においては、第三者検査の導入は検討する価値があります。
専門家に任せることの安心感を得る
ホームインスペクションを利用すると、施主が抱える不安を軽減できます。
専門家による厳密なチェックは、施工ミスや不具合を早期に発見し、引き渡し後のトラブルを防ぎます。
また、第三者の立場から意見をもらえることで、住宅会社との交渉もスムーズになります。
プロの目で検査をしてもらうことで、「家がきちんと作られている」という安心感が得られます。
プロに頼るのも手。安心感は何物にも代えられません!
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施主検査とホームインスペクションを組み合わせて安心の家づくりを
新築の施主検査では、図面との相違や施工ミス、設備不具合など、注意すべきポイントがあります。
事前準備やチェックリストの活用、住宅会社とのコミュニケーションをしっかりおこなうえば、トラブルを未然に防げます。
また、第三者検査であるホームインスペクションを導入すれば、専門的な視点からより安心できる検査が可能です。
施主自身が積極的に関与することが、満足度の高い家づくりにつながります。
準備・確認・相談が大切!しっかり備えて理想の家を完成させましょう!
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