
新築のホームインスペクションはどのタイミングで依頼するのが良いの?

住宅会社との契約時や基礎工事前がおすすめです!早めに行動していきましょう!
ホームインスペクションをいつおこなえばいいか、迷っている方もいるのではないでしょうか。
基礎のコンクリートを流す前や上棟後、断熱材施工後など、それぞれの段階で検査が必要です。
この記事では、新築住宅におけるホームインスペクションを依頼する際の、ベストなタイミングや検査内容について解説します。
この記事を読むとわかること
- ホームインスペクションを入れる事を施工会社に依頼するベストなタイミング
- 基礎工事時・上棟時・断熱材施工後・外壁防水検査時のホームインスペクション
- ホームインスペクションの3つのメリット
この記事の監修者


ホームインスペクションを入れる事を伝えるベストなタイミングとは?

ホームインスペクションを入れる事を伝えるベストなタイミングは、契約前や申込後です。
できるだけ早いタイミングに、ホームインスペクションを入れる事を伝えた方が良い理由を解説します。
住宅会社にホームインスペクションすると伝えるのは契約段階
ホームインスペクションをすると決めている場合、住宅会社には建物に関する契約段階で伝えましょう。
契約段階でホームインスペクションをすると住宅会社に伝えておくと、検査スケジュールを住宅会社や施工事業者と調整しやすくなります。
住宅会社や施工事業者も複数の建設プロジェクトを抱えているため、施主側が早めに意向を示すことで、お互いに余裕を持った計画を立てることが可能です。
さらに、契約時点で検査を織り込むことで、住宅会社側も検査を意識した丁寧な施工を心掛けるようになります。
住宅会社が工事スケジュールを確定する前
住宅会社が工事スケジュールを確定する前に、検査の項目を伝えておきましょう。
ホームインスペクションを適切に進めるために、検査項目を伝えておく事で、検査を意識してスケジュールができるためです。
また、スケジュール調整が早いほど、施主側にも住宅会社側にも余裕が生まれ、スムーズな進行が期待できます。
この協力体制が、理想的な家づくりの基盤となります。

契約時や施工会社がスケジュールを組む前が理想。でも途中からでも対応は可能ですので、気付いた時が最善のタイミングです!
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基礎工事時のタイミングで行うホームインスペクション

ここでは、基礎工事時の検査が重要な理由を紹介します。
一つずつ見ていきましょう。
基礎工事での施工不良は後からの是正が難しい
基礎工事の施工不良は、後からの是正が非常に困難です。
ミスが放置されると、基礎の強度が低下し、建物全体の耐久性が損なわれる可能性があるためです。
基礎工事では、施工不良が発生しやすいポイントがあります。
基礎工事で施工不良が発生しやすいポイント
- 鉄筋の配置ミス
- かぶり厚不足
- 補強筋の設置忘れ
基礎は住宅の最も重要な構造部分です。
施工不良が見つかると、後からの修正が非常に難しくなるため、基礎工事段階でのチェックが不可欠です。
コンクリート施工後の是正は時間がかかる
コンクリートを流し込んでしまうと、その内部の鉄筋配置や品質を再度確認することは基本的に不可能になります。
さらに、基礎内部に問題があっても、是正するにはコンクリートを解体する必要があり、大きな費用と時間がかかります。
このため、コンクリートを流す前に鉄筋の配置や部材の品質をホームインスペクションでチェックする事が、建物全体の安全性を確保する上で非常に重要です。
基礎検査をすると長期的な安全性が確保されやすい
基礎工事の段階からホームインスペクションを入れる事で、建物の長期的な安全性が確保されやすくなります。
鉄筋の配置や鉄筋の入れ忘れ、かぶり厚さなどが確認でき、施主としての安心感も得られます。
さらに、基礎工事段階でのチェックは、施工事業者に対する信頼感の向上にもつながります。
早い段階で問題を発見し是正することで、後からのトラブルを防ぎ、理想的な家づくりを実現できます。

基礎工事の段階が肝心。ここでのチェックが家づくりの土台を支えます!
上棟時のタイミングで行うホームインスペクション

ホームインスペクションは、上棟時のタイミングでもおこないます。
順番に見ていきましょう。
上棟検査により構造的な安全性を確保
上棟検査により、構造的な安全性を確保できます。
構造材の接合部や金物の取り付けが正確におこなわれているかが重要な確認ポイントです。
建物全体の強度が低下する理由
- 柱と梁の接合部の緩み
- 金物が正しく固定されていない
また、屋根や壁を支えるための補強材が設計どおりに取り付けられているかも、この段階でのチェックが必要です。
構造材の接合部のチェックが重要
金具がしっかり固定され、柱や梁の接合が設計通りに施工されているかどうか、構造材の接合部のチェックは重要です。
地震や台風などの災害時に特に大きな役割を果たすためです。
ホームインスペクション入れる事で、より確実に接合部や金物のチェックをする事で住宅の安全性が高まり、安心感も高まります。
上棟時の検査により高まる建物全体の安全性
上棟時におけるホームインスペクションの実施で得られるのは、建物全体の構造的な安全性の確保です。
この段階でのチェックを行う事で、構造に重要な部分での高い施工精度が期待できます。
さらに、第三者検査をおこなうことで、施工業者に対して「厳密なチェックが入る」という意識が生まれ、全体の施工品質を向上させる効果もあります。

上棟時は構造をしっかり確認。建物の骨格が未来を守ります!
断熱材施工後のタイミングで行うホームインスペクション

ホームインスペクションは、断熱材施工後のタイミングでもおこないます。
見ていきましょう。
断熱材の設置状況をチェック
断熱材施工後のホームインスペクションでは、断熱材の設置状況や隙間、厚みなどをチェックします。
断熱材は、住宅の快適性とエネルギー効率を左右する重要な要素です。
断熱材が正しく設置されていないと起こる事例
- 冷暖房の効率が低下して光熱費が増える
- 隙間や断熱材の不足により、部屋ごとの温度差が大きくなる場合がある
- 結露やカビの発生
目には分かりにくいですが、生活に大きな影響を与えます。

断熱材の検査で、快適で長持ちする家を目指しましょう!
外壁材を施工する前のタイミングで行う外壁防水検査

外壁防水検査は、外壁材を施工する前におこないます。
順番に見ていきましょう。
外壁防水工事で起こりやすい施工ミスを早期発見
外壁防水工事では、施工ミスが原因で雨漏りなどのトラブルが発生することがあります。
外壁防水検査で見つかる施工ミスの例
- 防水シートの重ね貼りが不十分
- 防水テープの貼り方のミス
- シーリング(コーキング)の処理が不完全
外壁防水工事の施工ミスは目に見えない部分で発生するため、外観からは確認が難しく、引き渡し後にトラブルとなるケースが多くなっています。
外壁防水検査は外壁の防水性能の確保をチェック
外壁防水検査では、防水シートやシーリングの状態を確認して、外壁の防水性能が確保されていることをチェックします。
防水シートは、雨水の侵入を防ぎ住宅の耐久性を向上させるためのもので、外壁材を施工する前の確認が必要です。
ホームインスペクションでの外壁防水検査のチェック事例
- 防水シートが隙間なく貼られているか
- 防水シートの重ね代が規定の寸法を満たしているか
- シーリング(コーキング)がしっかりと施されているか
- 破れや剥がれがないか
ホームインスペクションでは、外壁の防水性能が確保されていることを確認します。
防水検査により雨漏りリスクが大幅軽減
外壁防水検査をおこなうことで、雨漏りのリスクを大幅に軽減できます。
防水性能が確保されていれば、住宅の耐久性が向上するためです。
また、引き渡し後に発生しがちな雨漏りトラブルを未然に防ぐことで、内装や家具を守ることにもつながり、長期的にみて修繕コストを削減できます。
施主としても、安心して新生活をスタートできる環境を整えられます。

外壁防水の検査で、雨漏りの心配をゼロにしましょう!
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新築における第三者検査3つのメリット

ここでは、新築の第三者検査(ホームインスペクション)のメリットを紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
ホームインスペクションは住宅の専門家がおこなう検査
ホームインスペクションの専門家は、住宅の品質を細部まで確認できる知識と経験を持つプロフェッショナルがおこないます。
施工業者や住宅会社とは独立した第三者として、客観的な視点で施工精度をチェックします。
特に基礎、構造、断熱、防水など、工事完了後では見えなくなってしまう内部の施工不良や問題箇所を発見し、施主に報告します。
この役割は、施主が抱える不安を軽減し、信頼性の高い住まいを実現するために欠かせません。
第三者検査をおこなうことで得られる安心感
第三者検査により、施主にとっては、住宅の品質や安全性に対する不安が大幅に軽減されます。
プロによる客観的なチェックが入ることで、施工ミスや不具合を未然に発見できるだけでなく、住宅会社が提示する施工内容が正確かどうかも確認できます。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理「住宅相談統計年報2024」によると、2023年は新築住宅についての電話相談12,884件のうち、98%は「住宅のトラブルによる相談」でした。

出所:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅相談統計年報2024」
住宅に関する不具合などによるトラブルに関する相談や、住宅の契約に係るトラブルに関する相談が主な相談内容です(賃貸仮契約は除く)。
ホームインスペクションをすると、住宅の不具合によるトラブルは軽減され、検査結果をもとに施工業者と改善策を共有することで、引き渡し後のトラブルを防ぐ安心感が得られます。
費用対効果と将来的なコスト削減
ホームインスペクションをすると、長期的なコスト削減にもつながります。
ホームインスペクションは費用がかかりますが、施主が住宅の状態を把握できるため、住宅の維持管理がしやすくなるためです。
たとえば、基礎や構造部分の問題を早期に発見し修正することで、建物全体の耐久性が向上し、将来的には大規模な改修工事を避けられます。
ホームインスペクションの導入は、将来的な修繕費用の削減につながる可能性が高くなっています。

専門家の第三者検査で、安心と高品質な住まいを手に入れましょう!
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ホームインスペクションを入れるベストタイミングは基礎工事から

新築住宅におけるホームインスペクションを入れるタイミングは、基礎工事からがおすすめです。
基礎、構造、断熱、防水などの検査を適切なタイミングで実施することで、施工ミスを未然に防ぎ、住宅の品質を確保できます。
さらに、第三者検査の活用は、専門家の知識を借りながら、安心して理想の家づくりを進められます。
早めの準備が成功のカギとなります!

気付いた時がベストタイミング!安心して検査を活用してくださいね!
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