
引き渡し前の施主検査って、何をチェックすればいいの?見落としたら大変そう…

施主検査で見落としやすいポイントを詳しく解説!引き渡し後に後悔しないためのチェックリストを紹介します。
施主検査は、引き渡し前に住宅の仕上がりを確認し、不具合を指摘できる最後の機会です。
しかし、どこをチェックすべきか分からず、重要なポイントを見落としてしまう施主も少なくありません。
本記事では、施主検査で見落としがちな箇所や注意点を詳しく解説し、チェックリストを紹介します。
この記事を読むとわかること
- 施主検査の目的
- 施主検査のチェックポイント
- 施主検査をスムーズに進めるための準備
この記事の監修者


施主検査とは?チェックの重要性

まず、施主検査の目的やトラブルにつながる事例について紹介します。
順番に見ていきましょう。
施主検査の目的と役割
施主検査とは、引き渡し前に住宅の仕上がりを確認し、施工ミスや不具合を指摘できる最後の機会です。
下記は、施主検査の目的です。
施主検査の目的
- 施工が設計通りに行われているか確認できる
- 細かな傷や不具合を引き渡し前に是正できる
- 施主自身が納得した上で住宅を受け取れる
この検査で見つかった問題は、引き渡し前なら無償で修正してもらえるケースが多いため、慎重にチェックすることが重要です。
見落としやすいポイントが多い理由
施主検査では、見落としやすいポイントが多いのが実情です。
その理由は下記のとおりです。
施主検査で見落としやすいポイント
- 新築であるという安心感から、細かい部分を見逃しやすい
- 短時間でのチェックとなるため、十分な確認ができない
- 専門知識がないと、施工ミスに気づきにくい
後で不具合が発覚しても、引き渡し後だと修繕対応が難しくなるため、施主検査の段階でしっかり確認することが大切です。
チェック漏れが後のトラブルにつながるケース
施主検査での見落としが、引き渡し後のトラブルに直結するケースは少なくありません。
下記は、施主検査でのチェックもれがトラブルにつながるケースです。
チェック漏れがトラブルにつながる事例
- 壁紙の浮きや傷 → 住んでから気づいても補修費用がかかる
- 窓やドアの開閉不良 → 生活の不便につながる
- 水回りの配管ミス → 水漏れやカビの原因になる
こうしたトラブルを防ぐためにも、施主検査では細かい部分まで丁寧に確認することが重要です。

施主検査は、住み始めてから後悔しないための大切なステップ。見落としがちなポイントをしっかりチェックしましょう!
外観・構造部分のチェックポイント

外観や構造部分を施主検査する際のチェックポイントを紹介します。
一つずつ見ていきましょう。
外壁・屋根の仕上がりを確認する
外壁や屋根は、家の耐久性を左右する重要な部分です。
見た目がきれいでも、細かい不具合が潜んでいる可能性があるため、以下のポイントをチェックしましょう。
外壁・屋根のチェックポイント
- 外壁にヒビや塗装ムラがないか確認
- シーリング(コーキング)が適切に施工されているか
- 屋根の仕上げにズレや剥がれがないか(建物周りからや、バルコニーから確認できる範囲)
外壁のシーリングがしっかり施工されていないと、雨漏りの原因になります。
また、屋根のズレや剥がれは、強風時に損傷しやすくなるため、引き渡し前に確認が必要です。
基礎や玄関まわりの不具合を見つける
基礎部分や玄関まわりも、構造の安全性に関わる重要なポイントです。
下記の点に注意してチェックしましょう。
基礎や玄関周りのチェックポイント
- 基礎コンクリートにヒビ割れがないか
- 玄関ドアの開閉がスムーズにできるか
- 玄関ポーチや階段に段差や浮きがないか
基礎のヒビ割れは、構造に影響を与える可能性があるため、見つけた場合は住宅会社に確認しましょう。
玄関ドアがスムーズに開かない場合は、建物の傾きが原因になっているケースもあります。
ベランダやバルコニーの防水処理を確認する
ベランダやバルコニーの防水施工が不十分だと、雨水が浸入し、内部の腐食につながるリスクがあります。
ベランダやバルコニーのチェックポイントは下記のとおりです。
ベランダやバルコニーのチェックポイント
- 排水口が詰まっていないか
- 床の防水処理に剥がれやヒビがないか
- 手すりや壁の隙間から水が入り込まないか
特に、雨の日の後に水が溜まっていないかチェックすると、不具合を発見しやすくなります。

外観や構造部分は、家の耐久性を左右する重要な部分。雨漏りやひび割れがないか、細かくチェックしましょう!
内装・設備のチェックポイント

内装・設備は生活に直結する部分のため、引き渡し前にチェックをしましょう。
順番に紹介します。
壁・床・天井の仕上がりと傷のチェック
壁や床、天井の仕上がりをチェックする際は、細かい傷や仕上げの不備がないかを重点的に確認しましょう。
壁・床・天井のチェックポイントは、下記のとおりです。
壁・床・天井のチェックポイント
- 壁紙(クロス)の浮きや剥がれがないか
- 床にキズや汚れがないか
- 天井の仕上げにムラやひび割れがないか
引き渡し後に「壁紙が剥がれてきた」「床にキズがあった」と気づいても、後から修繕対応してもらえないケースもあるため、施主検査でしっかりチェックしましょう。
ドア・窓・鍵の開閉や動作確認
ドアや窓の不具合は、生活に直結するため、引き渡し前にしっかり確認しておくことが重要です。
チェックポイントは下記のとおりです。
ドア・窓・鍵のチェックポイント
- ドアがスムーズに開閉できるか
- 窓の鍵がしっかりかかるか
- 引き戸がレールから外れやすくないか
窓やドアがスムーズに開閉できない場合は、建物の歪みが原因となっているケースもあるため、住宅会社に確認してもらいましょう。
照明・コンセント・スイッチの電気系統チェック
電気設備に関するトラブルは、住み始めてから気づくことが多いため、施主検査でしっかり確認しましょう。
照明やコンセントなどの電気系統のチェックは下記のとおりです。
照明・コンセント・スイッチの電気系統チェック
- すべての照明が正常に点灯するか
- コンセントが正しく作動するか
- スイッチの動作がスムーズか
コンセントが使えなかったり、スイッチが反応しなかったりすると、生活に支障が出るため、家全体を回りながら、一つずつ動作確認を行いましょう。

壁や床の仕上げ、ドアや電気設備など、生活に直結する部分は、特に念入りにチェックしましょう!
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水回りのチェックポイント

水回りは、施主検査で特に重点的に見ておきたい箇所です。
一つずつ紹介します。
キッチン・洗面所の水漏れや排水確認
水回りは、施主検査で特に重点的にチェックすべきポイントのひとつです。
見た目に問題がなくても、実際に使用すると水漏れや排水不良が発生することがあります。
キッチン・洗面所のチェックポイント
- 蛇口を開閉し、水漏れがないか確認
- 排水時に異音がしないか、水がスムーズに流れるか
- シンクやカウンターに傷や汚れがないか
排水不良がある場合、配管が正しく接続されていない可能性があるため、住宅会社に報告しましょう。
浴室の換気や防水処理をチェック
浴室は湿気がこもりやすく、換気設備や防水処理が適切に行われていないと、カビや水漏れの原因になります。
下記の箇所を重点的にチェックしましょう。
浴室のチェックポイント
- 換気扇が正常に作動するか
- 床や壁の防水処理に隙間がないか
- 浴槽やシャワーの水圧が適切か
特に、浴室のコーキング(シーリング)が剥がれていないかを確認し、必要に応じて補修を依頼しましょう。
トイレの水流や配管の異常を確認
トイレのトラブルは、日常生活に大きな影響を与えるため、引き渡し前のチェックが重要です。
下記は、トイレのチェックポイントです。
トイレのチェックポイント
- 水を流した際に詰まりや異音がないか
- 便座の動作やウォシュレット機能が正常に動作するか
- 床に水漏れやシミがないか
トイレの排水不良や水漏れは、配管の施工不良が原因となるケースがあるため、異常があれば早めに修正を依頼しましょう。

水回りは使用頻度が高いので、蛇口・排水・換気・防水処理を重点的にチェックしましょう!
施主検査をスムーズに進めるための準備

施主検査をスムーズにするためには、事前準備は欠かせません。
順番に見ていきましょう。
事前にチェックリストを作成
施主検査では、短時間で効率的に確認を進めるため、事前にチェックリストを用意しておくと便利です。
下記は、チェックリストに記載しておきたい箇所です。
チェックリストに記載しておきたい箇所
- 外観・構造(外壁・基礎・屋根・バルコニー)
- 内装(壁・床・天井・ドア・窓)
- 設備(電気・水回り・換気)
リストを活用することで、見落としを防ぎ、スムーズに検査を進められます。
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住宅会社との立ち会い時の注意点
施主検査は、住宅会社の担当者と一緒に行うため、事前の準備が重要です。
住宅会社との立ち合い時は、下記の点を注意しましょう。
住宅会社との立ち合い時の注意点
- 担当者に検査の意図を伝え、協力を依頼する
- 気になった点はその場で質問し、記録を残す
- 修繕が必要な場合は、書面で依頼する
住宅会社と良好な関係を築きながら、引き渡し前に納得できる状態を作ることが大切です。
指摘事項の伝え方と修繕の交渉方法
施主検査で不具合を発見した場合、住宅会社に冷静に伝え、適切に対応してもらいましょう。
不具合を発見した場合は、下記の点に注意しながら対応しましょう。
指摘事項の伝え方
- 問題点を写真やメモで記録し、具体的に伝える
- 感情的にならず、冷静に修繕を依頼する
- 是正期限を確認し、引き渡し前に対応してもらう
指摘事項を適切に伝えることで、スムーズに修繕が進み、安心して新居の引き渡しがおこなわれます。

チェックリストを作成し、住宅会社と協力しながら施主検査を進めることで、納得のいく引き渡しが実現できます!
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施主検査で後悔しないために

施主検査のチェックポイントをおさらいしましょう。
一つずつ見ていきましょう。
施主検査のポイントをおさらい
施主検査は、新築住宅の最終確認として重要な役割を持つため、以下のポイントをしっかり押さえましょう。
施主検査のポイント
- 外観・構造部分のチェック(外壁・屋根・基礎・バルコニー)
- 内装・設備の確認(壁・床・天井・ドア・窓・電気)
- 水回りの動作チェック(キッチン・浴室・トイレ)
- チェックリストを活用し、効率的に検査を進める
引き渡し後に後悔しないために、細部まで慎重に確認することが重要です。
施主自身が積極的に確認すべき箇所
施主検査では、住宅会社に任せきりにせず、自分の目でしっかりチェックする姿勢が大切です。
下記の箇所は、特に注意をしてチェックしましょう。
施主自身が積極的に確認すべき箇所
- ドアや窓の開閉がスムーズか
- コンセントやスイッチが正常に動作するか
- 床や壁に傷や汚れがないか
施主自身が積極的に検査を行うことで、より納得感のある住まいの引き渡しを受けられます。
引き渡し後のトラブルを防ぐために
施主検査で指摘した不具合は、引き渡し前の修正が大切です。
引き渡し後のトラブルを防ぐためにすることは、下記のとおりです。
引き渡し後のトラブルを防ぐためにすること
- 指摘事項は写真を撮り、記録を残しておく
- 修繕内容と期限を明確にし、住宅会社と合意を取る
- 保証期間内に気になる点があれば、早めに相談する
引き渡し後に問題が発覚すると、修繕が難しくなるケースもあるため、施主検査の段階で細かく確認することが重要です。

施主検査をしっかり行うことで、引き渡し後の後悔を防げます!納得できる家づくりのために、細かくチェックしましょう。
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施主検査で納得して新築住宅の引き渡しの日を迎えましょう

施主検査は、新築住宅の最終確認として非常に重要なプロセスです。
施主検査で後悔しないためのポイントは3つです。
施主検査で後悔しないためのポイント
- チェックリストを活用し、見落としを防ぐ
- 外観・内装・設備・水回りを細かく確認する
- 住宅会社と円滑にコミュニケーションを取りながら進める
施主が積極的に確認し、必要な修正を依頼することで、安心して新居を迎えられるようになります。

施主検査で何をチェックすればいいのか、準備が大事だと理解できました。

事前にチェックリストを用意し、住宅会社と協力しながら進めれば大丈夫!納得のいく引き渡しを迎えましょう。
ホームインスペクションや家づくりに関するお悩みがあれば、まずはお気軽にお問合せください。
