ホームインスペクションをお願いしたいのに、施工業者に拒否されました。どうしたら良いでしょうか?
拒否された理由を理解しながら、対策と交渉のポイントを押さえれば解決できます!
新築ホームインスペクション(住宅診断)は大切ですが、施工業者が拒否する場合も稀にあります。
本記事では、その理由と対策、交渉方法を解説し、スムーズな診断実施に繋げるためのポイントを紹介します。
この記事を読むとわかること
- ホームインスペクションをスムーズに実施する方法
- ホームインスペクションを拒否されたときの対策
- トラブルを未然に防ぐ方法
この記事の監修者
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ホームインスペクションを拒否される3つの理由
施主がホームインスペクションを実施したいにもかかわらず、施工事業者から拒否されることがあります。
ここでは、施工事業者がホームインスペクションを拒否する理由を3つ解説します。
ひとつずつ確認していきます。
施工スケジュールの調整が難しい
施工事業者がホームインスペクションを拒否する際、スケジュール調整や手間の増加を懸念している場合があります。
特に繁忙期には、施工事業者は現場を複数抱えているため、第三者の介入で作業効率が低下することを恐れます。
なぜなら、検査が入ると現場を整える必要が生じる場合があり、その準備に時間と労力がかかってしまうためです。
こうした事業者の背景を理解して、適切な対策を検討していきましょう。
第三者のチェックは不要と考えている
施工業者の中には、過去の実績や社内の品質基準への自信から「第三者のチェックは不要」と考えています。
中小規模の業者ほど、外部からの指摘を「自社の品質への疑い」と捉える傾向があります。
感情的な理由で拒否することもあるため、この場合は業者を不必要に刺激してはいけません。
あくまで施主にとって、「理想の家づくり」を行うための健全な検査であり、敵対する立場ではないことを伝えましょう。
リスク回避のために検査そのものを拒否する
ホームインスペクションを行う事業者が厳しい基準を採用している場合、施工事業者はその指摘によって工事が遅れたり、追加費用が発生したりすることを懸念します。
そのため、最初から「検査そのものを拒否する」ことで、リスクを回避しようとするのです。
この場合、施主として業者に検査の意義をしっかりと伝えつつ、双方が納得できる解決策を探る必要があります。
拒否される理由を知れば、次に取るべき行動が見えてきます!
拒否に隠された施工事業者の本音とは?
施工事業者がホームインスペクションを拒否してしまう理由を探っていきましょう。
順番に紹介します。
手間や費用増加を避けたい
施工事業者がホームインスペクションを拒否する背景には「追加工事の手間や費用の増加を避けたい」心理があります。
第三者の指摘から是正作業が発生することにより、現場作業員への是正指示や指導が必要になることもあります。
このような理由から、事業者は外部チェックを好まない傾向があります。
施工事業者の考えを理解しつつ、交渉を進めることが大切です。
指摘により評価が下がることを恐れている
ホームインスペクションによる指摘内容が、今後の施工事業者の評価に影響を与え、評価が低下する可能性を恐れて拒否しているとも考えられます。
特に、評判を重視する企業では、欠陥やミスの報告が外部に広まることを懸念し、第三者による検査を敬遠することがあります。
このような心理的要因に対応するためにも、ホームインスペクションをする際は、施主側の冷静な態度と明確な意図の明示が求められます。
事業者の心理を理解することで、よりスムーズな交渉が可能になります!
ホームインスペクションを実現するための対策
ここでは、ホームインスペクションを実現するための2つの対策を紹介します。
事前準備も含めて対策をしていきましょう。
契約前の段階でホームインスペクション導入の意向を伝える
ホームインスペクションをスムーズに実施するために、契約前の段階で施工事者に「第三者検査を導入する意向」を明確に伝えると間違いありません。
この際、口頭だけではなく、契約書や重要事項説明書に記載を求めることで、後のトラブルを防ぎます。
事前に話し合いをおこない、ホームインスペクションの実施を合意することで、拒否されるリスクを大幅に減らせます。
もちろん契約後でも実施は可能ですが、事前に決めている方は契約前に住宅会社に伝えられると良いでしょう。
施工事業者にホームインスペクションのメリットを説明する
「業者側にとってもホームインスペクションにはメリットがある」と説明しておきましょう。
たとえば、不備の早期発見は引き渡し後のトラブルを減らし、クレーム対応の手間が軽減されます。
双方にとってプラスとなる点を説明し「施主の安心を保証するため」などの前向きな理由の共有が大切です。
事前の準備と冷静な対策でホームインスペクションを実施しましょう!
ホームインスペクションを実施するための交渉術
ホームインスペクションが実施できるように、施工事業者との交渉の進め方を紹介します。
順番にみていきましょう。
施主としての強い意向を伝える
交渉を成功させるには、施主がホームインスペクションを強く望んでいることを明確に施工事業者に伝えます。
そのときに、感情的に伝えないようにしましょう。
「家族の安心を第一に考えている」「自分たちの責任で検査を行いたい」などの理由を冷静に述べると効果的です。
また、信頼できるホームインスペクターに依頼する予定であることを具体的に伝え、施工事業者の不安を和らましょう。
検査時間と範囲の調整を提案する
検査の範囲やスケジュールを調整について話し、工事スケジュールへの影響や、検査が過剰に時間を取らないと提案します。
事業者の施工スケジュールに影響が出ない日程を調整し、柔軟な姿勢を示しながら交渉を進めることがポイントです。
施主としての意向を冷静かつ具体的に伝えることが交渉成功のカギです!
ホームインスペクションを拒否された場合の代替案
施工事業者に、ホームインスペクションの提案を拒否されたときの代替案を紹介します。
順番にみていきましょう。
引き渡し後にホームインスペクション検査をする
事業者が頑なに拒否する場合、引き渡し後にホームインスペクションを実施も可能です。
この場合、住宅の品質を評価することが目的で、不具合が見つかれば、保証期間内に是正を依頼します。
ただし、事前検査に比べて是正の自由度が低くなるため、早期発見ができなかった欠陥が残るリスクがあります。
特に基礎などコンクリートが流し込まれた後では確認できません。
壁断熱・外壁防水など、工事段階でこそ確認できる部分が多々ある点は理解しておきましょう。
自分でできる簡易的なチェックをする
第三者によるホームインスペクションができない場合、自分で簡易チェックをすることも選択肢の1つです。
あらかじめ準備したチェックリストを活用し、基礎や、外装、内装の状態を確認しましょう。
拒否された場合でも、柔軟な対応や別の手段で住宅の品質を守ることができます!
トラブルを未然に防ぐための準備
ホームインスペクションをする際に起きそうなトラブルを未然に防ぐために、あらかじめしておくと良いことを紹介します。
順番に解説します。
契約前にホームインスペクションの実施を明記する
ホームインスペクションのトラブルを防ぐには、契約前に検査の実施を明記しておくことが大切です。
契約書に「施主が指定した第三者検査機関による検査をする」条項を加えれば、事業者が後から拒否する余地を大幅に減らせます。
また、検査の時期や範囲を具体的に取り決めておくと、よりスムーズです。
書面での明記は、後々の交渉を有利に進める有力な武器となります。
検査を計画するタイミングを慎重に選ぶ
工事の重要な工程に合わせて検査のタイミングを計画しておけば、トラブル回避に繋がります。
業者とのスケジュール調整で、施主が柔軟に対応する姿勢を示すことで、検査の実施が円滑になるでしょう。
計画的なスケジューリングが成功の鍵です。
信頼できるインスペクターを早期に選定する
トラブル防止のためにも、信頼できるホームインスペクターを早い段階で選びましょう。
経験豊富で資格を持つホームインスペクターや、第三者検査の実績が豊富な事業者を選定します。
事前に選定することで、業者との交渉がスムーズに進み、施工品質の確保に繋がります。
事前準備を怠らず、万全の体制でホームインスペクションに臨みましょう!
自分たちの家を守るためのホームインスペクション
ホームインスペクションを施工事業者から拒否された場合でも、冷静な対応で解決できます。
契約内容を事前に確認したり、事業者との柔軟な交渉をしたりして、検査ができる可能性が高まります。
また、代替案や事業者変更の検討など、状況に応じた対応も必要です。
最終的には「自分たちの家を守るため」に積極的に行動していきましょう。
拒否されても諦めず、交渉や代替案で家の品質を守る方法を見つけましょう!
ホームインスペクションや家づくりに関するお悩みは、ご相談ください。
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